ゾイドジェネシス 第49話「決戦」感想


コト姉は?ねえ、コト姉は?


派手さは無い、でも堅実。そんな話だったかと。


大半の人員が反旗を翻した事で
ディガルド最大の力であった「物量」が一割しか残らず、
物語開始当初とは全く逆の構図になっている
ジーンにとってはこれ以上ない皮肉な状況。


戦いは数だよ兄貴!(しつこい)



●MIA
おじさま消息不明につき、
ルージをジーン討伐軍の頭とする面々。
子供が大軍の指揮を執ることに反発する新参兵達。


大量の大人が中心となって構成される組織で
12歳に過ぎない子供が頂点に立つ際に、
確実に起こると言い切れる出来事を
最終回間近ながらも手堅くこなす。


この懇切丁寧さこそゾイドジェネシスの持ち味といえど、
この描写に尺を割いたしわ寄せが
最終回に来ないとも言い切れないのが少々怖いかも。



●ルージの涙
心無い陰口によるものなのか、
それとも兵達を納得させる事ができない
己の無力さを嘆いてのものなのか。


新参兵達の信頼を得るため彼らの元を駆け回るルージ。
完璧超人ルージをより身近に感じる事が出来たいいイベント。
演説後の皆の喝采を見る限りでは、
ルージの努力は実を結んだ様で何より。



●おじさまが生還するには
「死亡」ではなく「消息不明」。
ここまで再三強調されるとラカン復活も不自然な流れでは無いと思えます。


先週では神の雷と普通のバイオ粒子砲が
どう違うのか区別がつかなかったんですけど、
着弾点にマイクロブラックホールらしき現象を発生させる事が
神の雷最大の特徴の様ですね。


この「ブラックホール」というのがいかにも臭いまして、
バイオティラノ撃破→反動でホワイトホール発生
ブラックホールに飲み込まれたモノが全て吐き出される
という方法を取ればおじさま復活も
それなりに無理なくこなせそうな気がしないでもない。


でもこの案だとロボゲオルグも一緒にコンニチワしちゃうかな、
フェルミに助けられた、という辺りが一番無難だろうか。



●決戦開始
地形を用いた戦略・
ジーンの懐へ飛び込む為の各部隊の戦術や、兵站・弾薬補給まで。
戦記アニメとしてのゾイドジェネシスの真価は
この緻密な軍隊描写にある(と思う)。


物量至上主義だったジーンが巨艦大砲主義になってしまったのは
やはりソラシティを墜とした事でタガが外れてしまったからだろうか。
こういう点からもジーンが狂ってしまった事が伺えるかな。


一人に罪を着せてそいつを倒してハッピーエンド、
ってやり方はあまり好きとは言えないんですけど、
納得のいく終わり方をしてくれるならばそれで満足です。



●次週いよいよ最終回
神の雷がルージに迫る。ルージピンチ。
ここで颯爽と登場してルージを助け出すと
カッコイイと思いますよザイリンさん?


ムラサメライガーにルージしか乗れない、
という最後の謎もこの分ならしっかりと明かしてくれそうですね。