狼と香辛料 3話まで

ホロかわいいよホロ
…だけではなくて、商売的な側面が強くなってきたこの第三話
よく分かんないからちょっと内容を整理してみよう



前提:新しい銀貨は銀の含有率が増える=貨幣価値が上がる
→新しい銀貨を他所の国の金に換える事で高く売れる
つまり貨幣価値が低いうちにその貨幣を安値で買い集めておき
新しい銀貨が発行され価値が上がった所で売りに出しその差額で儲けを出す


という話だったのが、実際は


銀の含有率が減っていた=貨幣価値が下がる
→この先価値の下がる銀貨を高値のうちに大量に買ったところで普通は損をするだけ
底値の時に買い、相場がある程度戻った時に売る事で
その差額分の利益を出す事ができるが時間がかかるので現実的な方法ではない、とロレンス


ものすごく簡単にまとめると
希少価値でプレミアが付くと目論んでいた商品が
実際にそんなうまい話はなくむしろ暴落する可能性の方が高かった、という話


では誰がなぜ価値の下がる銀貨を大量に買わせたがっているのか?
価値の下がる銀貨を大量に買ってどうやって儲けを出すのか?


というのが3話のだいたいの内容と問題点


人民元が切り上がる前に買占めをして一儲けしようと思っていたら
実際は徳川綱吉時代の貨幣改鋳と同様の事が起ころうとしていて暴落一歩手前の状況でした、
と考えればいいのかな


以下からくりの予想


貨幣の質が下がる、
という言葉から単純に連想した江戸時代の貨幣改鋳だけど、
今回の件に当てはめて考えると符号する部分も少なくないと思う


これは諸事情による貨幣の供給量の不足から
純度を下げてでもより多くの貨幣を発行し
市場に流通する金銭の絶対量を増やす目的で行われたもので、
インフレを起こし経済に混乱を与えた悪政とされていたが
現在では一定の評価を得ている政策らしい
(参考:http://www.ops.dti.ne.jp/~makinoh2/edo/edo7.html)



自分の頭で論理立ててキチンと説明するのは難しいけど
銀の純度が下がっているという事は
おそらく国に貨幣の製造コストを抑えたい思惑があるという事
貨幣の製造コストを抑えたい理由とは何か?


その答えとして、
財政面で貧窮した国家そのものが貨幣の絶対量を増やすために
質を下げた貨幣の元手・原料として大量の銀貨を欲している
という可能性は十分にありうる


ゼーレンやロレンスはその国家を相手に
集めた大量の銀貨と恩を売ろうとしている


…という推測が立てられなくもないんじゃないだろうか


発想が昔学校で習った日本史から、とかなり安直な上に
多分穴だらけの理論だけど、それだけに水曜日の答え合わせが楽しみだ