瀬戸の花嫁 総評

2クール目アタマの失速だけが悔やまれますが、
その点だけを除けば原作を充分に咀嚼して生み出された事がよく分かる
原作付きアニメの理想系とも言って良い素晴らしい出来栄え
特にアニメオリジナルの三河の話は原作以上に原作のキャラを動かせていてビックリした


最終回は1クール目最後の話と燦・永澄の立場を入れ替えてる訳ですね、
永澄と燦の告白って落とすべき所にしっかり落としてくれましたし、文句の無い内容でした
ルナ派の自分としては嬉しいやら悲しいやらで少々複雑でしたが…
永澄と燦・二人のハーレムでシナリオを回す瀬戸の花嫁の作風上、
この二人の告白をやってしまうとそれ以上話の広げようがなくなってしまうんですよね
だからこそ原作は未だにその点を曖昧にし続けて来ている訳で
原作のストック(つうか内容)+綺麗に落としすぎてしまった事から考えても続編は無さそうだなあ


とにかく、半年間かなり楽しめたのは確か
スタッフの皆さん、面白いアニメをありがとうございました

9月終了のアニメ簡易感想

激しく今更ではありますけれども
スルーして今期の感想に入っちゃうのも何だかなあという感じですし、さらっとね


らきすた
パロディという名の関連会社のコマーシャル番組と化していた中盤辺りは
あざとさが鼻についてかなり辟易してた、というか切る寸前まで行ってたんだが
アニメ店長が消えた辺りからはそういった商魂逞しいコマーシャルが殆ど無くなってくれたので
日常のあるあるネタやキャラの細かい仕草に和んだりツッコミを入れたりといった
従来通りの楽しみ方が出来てよかった
かなたさんの話は不覚にもやられた、らきすたの癖に生意気だぞ(失礼)!


もえたん
流石はToLOVEるの長谷見氏脚本なアニメなだけの事はあった
いくらなんでも炉利のエロいシチュエーションやアングルに力を入れすぎですw
シリアス展開を終盤に入る前に急展開で切り上げてくれたのも
このアニメがどういうアニメなのかスタッフの皆さんがしっかり把握してくれている証拠ですね、
良質のバカエロアニメで大変おいしくいただけました


School Days
Nice boat.
…まあ衝撃的なエンディングで有名な原作だけど
アレはプレイヤーが最悪の選択肢を選び続けた結果ああいう結末になってしまう訳で、
それ以上に最悪な選択肢を選び続けたアニメ版が
原作以上に悲惨な結果を迎えてしまうのはまあ当然といえば当然なんだが
あの終わり方だけは流石に予想の範疇を越えていたw


さよなら絶望先生
波が激しかったとはいえネタがツボにはまった回はそれはもう面白かった
危ないネタが結構カットされているみたいですが
ブラックでネガティブな空気が死んでいないのは流石
不満といったらエンドカードの作家が安牌すぎて面白味に欠けた事位でしょうか
アニメ化では間違いなく勝ち組でしたよ久米田先生!

ななついろ★ドロップス 総評

個人的に前期一番のダークホースだったのがコレ
流行乗っかり商法だとか、いとうのいぢCG集だとか抜かしてしまってゴメンナサイ、
見ていて背中がむず痒くなりそうな純愛劇に最後までニヤニヤが止まりませんでした


というかですね、主人公のハル君が心身共にイケメン過ぎるんですよ!
「何もかも忘れてしまっても、俺はもう一度すももを好きになる」だなんて!
そりゃすももじゃなくても惚れるっつうの畜生いい男すぎるわ
同時期に放送していた某エロゲアニメの鬼畜主人公に
ハル君の爪の垢を煎じて飲ませてやりたいと何度思った事か…
ツワブキ花言葉が「愛よ蘇れ」だというのもまたニクイ設定で
とにかくななついろ良作化に最も貢献したのがこのイケメンである事に間違いは無いでしょう
その男気と青春をオラにちょっとだけ分けてくれ!


…しかし敢えて苦言というか要望を一つ述べさせて頂くとですね、
ヤダヤダーもっとアスパラさんとハルくんがイチャイチャしてくれなきゃヤダヤダー
すももの才能に踏み潰された挙句に子悪党まがいのピエロ役を押し付けられた
アスパラさんの扱いに全俺が泣いた
畜生どうしてこんな扱いに…
…いやメインヒロイン特化型のこの構成は間違ってないと思うんだけどさ、もっとこうね…
これはゲームを買って各自アスパラさんルートをプレイしてくれって事か…
いやもう買っちゃったんだけど…くそう商売が上手いぜ


という訳で、最近流行りのハーレム系萌えアニメとは
また一味違ったピュアな恋愛モノで、本当に楽しめた
今後もこういう作品がちょくちょく出て来てくれると嬉しいなあ

天元突破グレンラガン 総評

グレンラガンの無い日曜日は妙に寂しかった…


「忘れたのか、俺の無茶に中身をくれたのはお前なんだ
俺の「進め」に中身をくれたのはお前なんだよ」


自分はシモンでもなくカミナでもなく「シモンとカミナ」が好きだったんだなあ、
と再認識した26話で自分の中ではかなり満足してしまって
肝心要の最終話がちょっとどうでもよくなってしまったのは秘密だ
子供が作れない獣人のヴィラルの夢が家庭を持つ事だなんて泣けるじゃないすか…


とはいえ銀河すら戦闘の小道具としてブン投げてしまう程
スケールがバカでかくなってしまった戦闘シーンは動きまくり魅せまくりで見ごたえ充分
マトリョーシカの如く機体をパージしていくシーンは特に凄かった
最後の〆が新技でもギガドリルブレイクでもなくラガンインパクトというのがまたいいじゃない


あとラスボス、
アンチスパイラル役が俳優の上川さんだと聞いた時はどうなる事かと思ったけど
蓋を開けてみれば本職すら食いかねない熱演で、これもまたいい意味で予想外だった
役柄に合っていて上手ければ本職でなくとも言うこと無いっていい例だなー
「否否否否否、断じて否!」のトコはホント圧巻


展開の性急さに勿体無いなあと思う部分も多々あったけど
緩急がしっかりしていてヤマと谷の落差が激しいストーリーの構成から言って
気分が陰鬱になるタニの部分を長々と見せられても困る上に
ヤマの部分を延々やっても胸焼けを起こしそうだからなあ
もうちょっと脇役の描写が欲しかった事を除けば文句の無いシナリオではありました


プッシュされるヒロインが変更される度にお気に入りの女性キャラがコロコロ変わってしまったり、
第三部ロシウの言動が間違っていない事は理解しつつもイライラを押さえる事ができなかったり、
アークグレンラガンが微妙にエンキドゥナイズなデザインであることに感動したかと思った途端に
超銀河グレンラガンに乗り換えてしまってガッカリしたり(しかもその超銀河グレンラガンですら…)、
キャラクター性に富んだガンメンと無機質なCGで作られたムガンの対比が面白かったり、
例を挙げていけばキリが無い位、本当に楽しませて貰いました


最早ロボットモノお約束の一アイテムと化しているドリルから
穴掘り、螺旋と行ってこれだけ話を広げられる、これだけの話を作れるというのは
月並みな言葉しか思いつきませんが本当に凄いと思う


でもあのサングラスだけは無いわ